MENU

AIの無料版で足りるか有料版が要るか

無料版と有料版|業務で使うときの判断材料

無料で使えるAIがあるのに、お金を払う必要があるのか。業務で使い始めると、必ず出てくる疑問です。

結論から言えば、試す段階は無料で十分です。ただし、業務として続けるなら確認すべき点があります。料金の話ではなく、その点を整理します。

目次

無料版と有料版でよく違う点

サービスによって異なりますが、一般に次のような違いがあります。

項目違いの例
使える回数無料版には1日あたりの上限があることが多い
応答の質有料版の方が新しい仕組みを使えることがある
扱えるファイル画像、PDF、音声の読み込みに違いがある
入力できる長さ一度に渡せる文章量に差がある
データの扱い学習に使われるかどうかの設定に違いがある
管理機能複数人での利用、利用状況の確認ができるか

業務で判断が分かれるのは、下2つです。使い勝手ではなく、情報の扱いと管理の面で有料版が必要になります。

確認すべきはデータの扱い

無料版では、入力した内容がサービス改善のために使われる設定になっている場合があります。設定で変更できるものもあれば、できないものもあります。

業務で使うなら、次を確認してください。

  • 入力内容が学習に使われない設定があるか。利用規約と、データの取り扱いに関する記載を読んでください
  • その設定が、無料版でも使えるか。有料プランのみの場合があります
  • 保存期間はどれくらいか。入力した内容がいつまで残るか

この点は、サービスによって、また時期によって変わります。導入時に確認し、その内容を記録しておいてください。規約が変わることもあるため、年に一度は見直す対象にしてください。

個人契約のまま業務で使わない

担当者が個人のアカウントで使い始め、そのまま業務の中心になっている、という状態があります。これには次の問題があります。

  • 退職時に、蓄積したものを引き継げない
  • 会社として利用状況を把握できない
  • 個人の支払いになっている場合、精算の扱いが曖昧になる
  • 業務の情報が個人のアカウントに残る

4つ目が最も重いところです。業務で入力した内容が、会社の管理下にない場所に残ります。使う範囲が広がったら、会社の契約に切り替えてください。

何人分が必要か

全社員分を用意する必要は、多くの場合ありません。

判断の目安は、文章を扱う仕事をしているかどうかです。見積や提案書を作る、お客様とやり取りする、報告書を書く、という仕事の人には効きます。現場作業が中心で、事務作業がほとんどない人には、使う場面が限られます。

まず数人分から始めて、実際に使われているかを見てから増やす方が無駄がありません。人数分を一括で契約して、半分が使われていない、という状態は避けたいところです。

ツールを増やしすぎない

用途ごとに別のサービスを契約していくと、費用も管理も増えます。

議事録用、文章作成用、画像作成用、と分けたくなりますが、汎用のAIで足りることが多くあります。専用ツールが要るのは、自動で処理が流れる必要がある場合や、他のシステムとつなぐ必要がある場合です。

増やす前に、次を確認してください。

  • いま使っているもので、同じことができないか
  • その作業は、月に何回あるか
  • 誰が管理し、誰が支払いを把握するか

2つ目が少ないなら、専用ツールを入れる費用に見合いません。月に1〜2回の作業なら、手間がかかっても汎用のもので足ります。契約したまま使われていないサービスがないか、年に一度は棚卸しをしてください。

試す期間をきちんと取る

契約するかどうかを決める前に、無料で使える範囲で試す期間を作ってください。1日触っただけでは判断できません。2週間は見てください。

試す期間に見るのは、使い心地ではなく、自社の業務で本当に使う場面があるかどうかです。「面白い」と「業務で使える」は別です。触っているときは便利に思えても、日常の業務に戻ると使わないままになることがあります。

期間中は、使った作業を書き留めておいてください。「議事録を3回」「見積の文面を5回」といった程度で構いません。2週間後にこの記録を見て、続ける価値があるかを判断します。記録がないと、印象で判断することになります。

費用をどう見るか

月額の費用が妥当かどうかは、削減できた時間と比べて考えることになります。ただし、この計算には注意が要ります。

「月10時間削減できたので、時給換算で〇円の効果」という計算をしがちですが、その10時間が別の仕事に使われていなければ、費用は回収できていません。浮いた時間で何をするかが決まっていて初めて、効果として数えられます。

小さな会社では、残業代が減った、外注していた作業を社内でできるようになった、という形の方が分かりやすい効果になります。判断する際は、そうした目に見える変化があるかを見てください。

また、初期費用のかかる商品を検討する場合は、総額と契約期間をあわせて確認してください。月額に換算したときの負担と、途中でやめられるかどうかが判断材料になります。

教材とセットになったものを選ぶ場合

ツール単体ではなく、使い方を学ぶ教材と組み合わせた形の商品もあります。判断する際は、次を分けて見てください。

  • ツールとして何ができるか
  • 教材の内容と、学ぶのにかかる時間
  • 契約の期間と、期間が終わった後どうなるか
  • 人数の扱い(何人まで使えるか、増やせるか)

3つ目は見落とされがちです。契約期間が終わった後、費用と利用がどうなるかは、商品によって扱いが違います。申し込む前に確認してください。

まず判断するなら

2週間、無料で使える範囲で試してください。上限に当たる、必要な機能がない、データの扱いが業務に合わない。この3つのどれかが出たときが、有料を考えるときです。どれも出ないなら、無料のまま続けて構いません。

使う前に決めておくことは社内で生成AIを使うときのルール、社員への広げ方は社員にAIを覚えてもらう進め方にまとめています。

ここで扱っていない業務については、どの業務からAIを使い始めるかから探せます。議事録、見積書、メール、資料作成、問い合わせ対応など、作業別に分けてあります。

社内で進めるときの順番は中小企業のためのAI活用 はじめの一歩ガイド、始める前に確かめておくことはAI活用を始める前に確認しておきたいことにまとめています。

教材とツールがまとまったものをお探しの場合、当社ではライモBizをご案内しています。料金と利用条件は料金のページで、プランの違いは法人版と個人版の比較で確認できます。AI Labは合同会社SOL COMODAが運営する代理店で、本サービスの公式サイトではありません。

目次