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求人票の文章をAIで見直す手順

求人票を見直す|応募者が知りたいことを埋める

求人を出しても応募が来ない。同じ内容で出し続けているが反応が変わらない。中小企業の採用でよく聞く話です。

求人票の文章を見直す作業は、AIが手伝える部分が大きいところです。ただし書いてはいけない表現が法律で定められているため、その確認は人がする必要があります。両方を押さえて進めてください。

目次

応募者が知りたいことが書かれていない

応募が来ない求人票には、共通する特徴があります。

よくある書き方応募者が知りたいこと
「一般事務」1日の流れ、誰と働くか、使うソフト
「アットホームな職場です」人数、年齢層、残業の実態
「やる気のある方歓迎」未経験でも採るのか、何ができれば通るのか
「各種手当あり」どの手当が、いくら付くのか
「昇給あり」過去に実際どれくらい上がったのか

左の書き方は、どの会社の求人票にも書けます。他社と区別がつかない文章は、読まれません。右側を埋めるほど、応募者は判断できるようになります。

仕事内容を具体的にする

AIに任せるのは、この書き換えの部分です。ただし元になる情報は人が出す必要があります。

求人票の「仕事内容」欄の文章を作ってください。

【実際の業務】
・午前:電話対応(1日10件程度)、受注入力
・午後:請求書作成、郵便物の処理、来客対応
・月末:締め処理(3日ほど忙しくなる)
・使うソフト:〇〇、Excel
・部署:4名(30代〜50代)

【条件】
・400字程度
・1日の流れが分かるように書いてください
・忙しい時期があることは隠さず書いてください
・上の内容にないことを足さないでください

「忙しい時期を隠さない」という指示が効きます。良いことだけを書いた求人票は、入社後のずれにつながります。先に書いておいた方が、条件を承知した人が応募してきます。

元になる情報が出てこない場合は、その仕事をしている人に1日の流れを聞いてください。AIに聞いても、その会社の実態は出てきません。

書いてはいけない表現がある

ここは人が確認する部分です。求人の募集では、法律によって表現が制限されています。

  • 性別による制限。「女性歓迎」「営業マン募集」といった書き方は、男女雇用機会均等法により原則として認められていません
  • 年齢による制限。雇用対策法により、年齢を理由に応募を制限することは原則できません。例外にあたる場合は、その理由を示す必要があります
  • 国籍、信条、社会的身分による制限。職業安定法などで定められています

AIに「求人票を書いて」と頼むと、こうした表現が混ざることがあります。AIが出した文章が法律に沿っているとは限りません。出てきた文面は、この観点で確認してください。

判断に迷う表現があれば、ハローワークの窓口や社会保険労務士に確認してください。掲載する媒体によっても、審査の基準が異なります。

応募者からどう見えるかを確かめる

書き上げた求人票をAIに読ませて、応募者の立場から質問させる、という使い方があります。

この求人票を読んだ応募者が、応募するかどうか判断するために
知りたくなることを10個挙げてください。
求人票に書かれていない点だけを挙げてください。

出てきた質問のうち、答えられるものを求人票に追記します。全部に答える必要はありません。3つか4つ埋めるだけでも、他社の求人票との差が出ます。

この使い方は、自社では当たり前すぎて書き忘れていることを見つけるのに向いています。通勤の便、駐車場の有無、制服の有無といった細かい点が、判断材料になっていることがあります。

面接の準備にも使える

求人票ができたら、面接で聞く項目も整理できます。

「この仕事内容で、入社後につまずきやすい点を挙げてください」と頼むと、確認しておくべき項目が出てきます。それを面接の質問に落とします。

ただし、面接でも聞いてはいけないことがあります。本籍地、家族の職業、思想信条、宗教などです。これらは職業安定法の指針で、本人に責任のない事項として、把握を避けるべきとされています。AIが出した質問案に、これらが混ざっていないか確認してください。

出したあとに直す

求人票は一度出して終わりにせず、反応を見て直してください。中小企業の採用では、一度で当たることの方が少ないと考えた方が現実的です。

見るのは次の3つです。

状態考えられること直す場所
そもそも閲覧が少ない職種名や勤務地で絞られているタイトル、職種の分類
見られているが応募が来ない条件か仕事内容で判断されている給与の書き方、仕事内容
応募は来るが合わない人が多い求める人物像が伝わっていない応募資格、1日の流れ

2番目の場合、給与の書き方を見直す価値があります。同じ金額でも、幅を広く取った表示は「下限で採用されるのだろう」と読まれます。経験による違いを示すなら、その基準もあわせて書いてください。

直した求人票と前の求人票を並べてAIに渡し、「応募者から見て何が変わったか」を挙げさせると、変更が伝わる形になっているかを確認できます。

応募者の情報を外部のAIに入れないこと

求人票の作成にAIを使うのは問題ありませんが、応募書類は別です。

履歴書や職務経歴書には、氏名、住所、生年月日、学歴、職歴が含まれます。これは個人情報であり、応募者は採用選考のために提出しています。外部のサービスに入力することは、想定されていない利用にあたる可能性があります。

応募書類の要約や評価をAIにさせたい場合は、その取り扱いについて社内で定め、応募者への説明ができる状態にしてから進めてください。判断に迷う場合は、実施しない方が安全です。

まず試すなら

いま出している求人票をそのままAIに読ませて、「応募者が知りたくなること」を挙げさせてみてください。書き換えの前に、何が足りていないかが分かります。

文章を作る作業では、見積書と提案書の下書きやメール返信の下書きも同じ考え方で進められます。どこから手をつけるかは中小企業のためのAI活用 はじめの一歩ガイドで整理しています。

ここで扱っていない業務については、どの業務からAIを使い始めるかから探せます。議事録、見積書、メール、資料作成、問い合わせ対応など、作業別に分けてあります。

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